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データ分析とかの備忘録か, 趣味の話か, はたまた

因果推論

Surrogate indexについて調べて簡単にまとめる

はじめに こちらの記事でSurrogate indexについて初めて知りました。 developers.cyberagent.co.jp Netflixでも活用されていて、一定の成果を上げているようです。 arxiv.org 業務で扱う課題を解決してくれる可能性があったため、理解しておきたいと思いまし…

Targeted Maximum Likelihood Estimation:TMLEについて

はじめに 数年前のセミナーか学会でTMLEの概要の説明を聞いたことがあります。 しかし、詳細については理解していないため、今回簡単にまとめたいと思います。 概要 このページが非常に丁寧に方法論と手順を説明していました。 www.khstats.com 特にこちらの…

Synthetic Difference in Differencesに触れてみる

はじめに もしかしたら今の課題に使えるんじゃないかと思い調べてみました。 arxiv.org かなりのページ数なのでかいつまんでみています。 Difference in Differences 処置群に対し時間と共に処置状態に変化する場合の処置効果を推定する方法です。 置群の処…

<論文要約> Sense and Sensitivity Analysis: Simple Post-Hoc Analysis of Bias Due to Unobserved Confounding (NeurIPS2020)

はじめに 先日、感度分析に関する記事をあげました。 saltcooky.hatenablog.com この内容を調べている際に、以下の論文を見つけました。 arxiv.org この論文では、Imbens(2003)で提案されていた感度分析を一般化しています。 面白そうだったので、読んでメモ…

因果推論における未観測の共変量の影響を考える感度分析

はじめに 数年前に岩波書店の確率と情報の科学シリーズの星野崇宏 著「調査観測データの統計科学」を読んでいきまとめていました。 調査観察データの統計科学―因果推論・選択バイアス・データ融合 (シリーズ確率と情報の科学)作者:星野 崇宏岩波書店Amazon …

CATEを推定するMeta-Learnersの特徴と比較

はじめに 前にCATEを求めるCausal Treeについての記事を書きました。 saltcooky.hatenablog.com そうなるとMeta-Learnerも気になってきたので、こちらを読みました。 arxiv.org 簡単に内容をまとめます。 事前知識 因果推論 因果推論における詳しい話はこち…

調査観測データの統計科学(傾向スコアのモデリングにおける共変量選択)

前書き 二年前ぐらいに前に、Qiita上で書いて公開していなかった内容を、今更ですがこちらであげます。 はじめに 岩波書店の確率と情報の科学シリーズの星野崇宏 著「調査観測データの統計科学」を読んでいき、まとめていってます。 調査観察データの統計科…

LiNGAMで因果グラフを探索してみる with R

はじめに Pearl, Raubinときたので、LiNGAMについて知っておこうと思い以下の書籍を読みました。 統計的因果探索 (機械学習プロフェッショナルシリーズ)作者:清水 昌平発売日: 2017/05/25メディア: 単行本(ソフトカバー) いつも通り簡単にまとめて、Rで実…

構造因果モデルを考え描いて推定する時のメモ(未完)

はじめに Pearl派の因果推論について勉強しています。 勉強した内容の自分用のメモになります。 いつも通り、少しづつ加筆していくスタイルで行きます。 また、理論面は(雰囲気で)なんとなくわかってきたのですが、実際分析を行っていくイメージが持てなかっ…

書籍紹介「効果検証入門〜正しい比較のための因果推論/計量経済学の基礎」

はじめに すでに一部の書店や電子書籍では発売されていますが、1月18日に技術評論社から「効果検証入門〜正しい比較のための因果推論/計量経済学の基礎」が発売されました。 著者はサイバーエージェント AILabの経済学チームのリーダーの安井さん、監修はホ…

Causal Treeはどうやって個別の因果効果を推定しているのかを整理(しきれなかった)

はじめに ここ最近で機械学習と因果推論の融合が有名になってきました。 その中で、決定木(回帰木)のアルゴリズムを用いて条件付き処置効果(CATE)を推定するCausal Treeという手法の話がでてきています。 しかし、概要を聞いても何をしているのかよくわから…

開発経済学におけるランダム化比較実験を覗いてみました

はじめに 今年のノーベル経済学賞は、開発経済学と呼ばれる途上国の経済問題を分析する分野の研究者三名が受賞をしていました。 www.newsweekjapan.jp 3人の研究成果には、インドの学校における個別の補習指導や、世界各国政府への予防的医薬品向け支出拡大…